短時間で野菜を均一にカットできるスライサー。スライサーを使うことで調理時間が短くなるだけでなく、より美味しい料理に仕上げられます。しかし、スライサーは種類豊富で、どれを選んだらよいのか迷ってしまいますよね。
そこで今回は、プロがスライサーの選び方とおすすめ商品を紹介します。使い勝手のよさだけでなく、お手入れや収納のしやすさも考慮しています。ぜひ参考にしてください。
更新情報
・「スライサーのおすすめ10商品をプロが厳選!選び方のポイントも詳しく解説 #スライサー」を公開しました。:2024年12月16日(月)
あって良かった!
スライサーを使うメリットとは?
スライサーを使うメリットは、野菜を均一な薄さや細さにスピーディにカットできることです。
均一にカットされた野菜は見た目や食感がよくなるだけではなく、味の染み込みや熱の通りもムラなく調理できます。スライサーを使うだけで、料理のクオリティが格段にアップします。
お店で販売されているお惣菜の多くが、スライサーなどの専用の調理器具を用いてつくられています。さまざまな切り方ができるスライサーを使えば、料理の幅が広がりますよ。
スライサーは料理の仕上がりをワンランクアップさせてくれる便利な道具ですね。 なくても料理はできますが、一度使うと手放せません。私は子どもが好きな野菜チップスなどをよく作るので、とても重宝しています。
スライサーの種類とできることは?
一口にスライサーといっても、手動タイプから電動タイプまで多彩にラインナップされています。ここでは、スライサーの種類や用途、スライサーを使うと便利な食材を解説します。食材に合わせて選ぶ参考にしてください。
種類 | 用途 | スライサーを使うと便利な食材 |
---|---|---|
スライサーセット | 千切り・スライス・おろし・ツマ切りなど基本的な調理に使えるスライサーセット | キャベツ・にんじん・じゃがいも ・玉ねぎ・きゅうり |
専用スライサー | 千切り・細千切りなどに特化 | キャベツ・にんじん |
ピーラータイプ | 少量の千切りやスライスに便利 | キャベツ・じゃがいも・玉ねぎ・にんじん |
電動タイプ | 根菜などの硬い野菜を安全にスライスできる | きゅうり・じゃがいも・にんじん・大根・ラディッシュ |
スライサーも多様な種類があるので、用途に応じて選んで使えば便利です。うまく活用すれば、調理の手間を軽減しつつ、食材に合わせた切り方で料理の幅も広がるのが魅力です。
スライサーの選び方
スライサーを選ぶ際に、必ずチェックしておきたい4つのポイントをご紹介します。
1.刃やアタッチメントの種類で選ぶ
スライサーは刃の付け替えができるアタッチメントタイプや、スライス・千切り・おろし・つま切り・受け皿などがセットになった多機能タイプ、1つの切り方に特化したシングルタイプがあります。求める切り方や収納などを考慮して、使い勝手のよいスライサーを選びましょう。
2.手動か電動で選ぶ
スライサーは手動タイプだけでなく、電動タイプもあります。電動タイプのメリットは、けがのリスクを軽減しながら短時間で大量の食材を手早くカットできることです。
手動タイプと電動タイプの、メリット・デメリットを比較しました。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
手動 | 電源不要で手軽に使える 洗うパーツが少ない | 手を切る危険性がある |
電動 | 手が疲れない 安全に野菜をカットできる 短時間で大量の野菜を下準備できる | 大きな野菜のカットには不向き 電源が必要 各パーツを分解して洗浄しなけらばならないため、後片付けに手間がかかる サイズが大きい |
3.安全性で選ぶ
スライサーを選ぶうえで重要なのが安全性です。スライサーを安定して使えるかや、安全ホルダー(プロテクター)が付いているか、使いやすさやもちやすさなどを確認しましょう。
4.お手入れや収納のしやすさで選ぶ
スライサーによって収納のしやすさや取り出しやすさ、お手入れのしやすさなどに違いがあります。使い勝手のよいスライサーでないと、棚の奥に仕舞ったままになる可能性があります。
手動タイプのスライサーは、軽量かつシンプルなつくりでサッと洗うだけでお手入れできます。特に、複数のスライサーがセットになった多機能タイプなら、すべての器具をコンパクトにまとめることができるため収納にも便利です。
一方、電動タイプのスライサーは、使用後は各パーツを分解して洗浄しなければなりません。手動タイプよりも洗浄に手間がかかるため、後片付けが負担に感じることも。スライサーを購入する際には使い勝手のよさだけでなく、お手入れのしやすさや収納方法などもしっかりと検討しましょう。
スライサーを選ぶときは、どんな料理に使いたいかやお手入れのしやすさも大事なポイントですよね。自分に合った使い勝手の良いスライサーを選ぶと、料理が楽に、片付けがスムーズになります。
スライサーのおすすめ10商品
ここからはパティシエである筆者がおすすめのスライサー10商品を紹介します。おうち時間がもっとごきげんになりそうな商品を厳選しましたので、ぜひ参考にしてみてください。
本記事で紹介する商品一覧
下村企販
スゴ切れ 野菜調理器セット 43881
専門家が選ぶおすすめポイント
さまざまな料理や食材にも便利に使える!4種類のスライサーセット
下村企販は、金属加工の技術に長けたものづくりの街「燕三条」のブランドで、切れ味のよさに定評があります。料理でよく使うスライス・千切り・おろし・つま切りのセットで、さまざまなメニューに活躍します。野菜が引っ掛かることなく切れるので、ストレスなく使えます。
安全性・収納性のベストチョイス
安全ホルダーが付属されているため、小さな食材も手を傷つけることなくカットできます。受け皿として使える蓋の底には滑り止めが付いているため、前滑りしにくくスムーズにカットできます。4つのスライサーはまとめて本体に収納できるので、保管にも困りません。
ごきげんポイント
切れ味が良く、いろんな料理に対応できる4種類セットは、日常の料理がはかどりそうですね。安全ホルダー付きで小さくなった野菜も安心して切れるのが嬉しいポイント。収納もコンパクトで助かります。
商品の詳細情報
下村工業
プログレード 快速細千切り器 PG-619
専門家が選ぶおすすめポイント
軽い力で調理が楽になる
下村工業のプログレードは、プロの仕上がりを求める人向けにつくられたスライサーです。刃物メーカーこだわりのスライサーは、切れ味も優秀。繊細な野菜の千切りに仕上げられます。刺身のつまをはじめ、おしゃれなサラダなどをつくりたいときにもおすすめです。
使いやすくお手入れもしやすい
握りこむタイプのもち手がついているスライサーなので、ボールやトレーの上などでも使いやすいです。切れ味が良く、刃の間に野菜くずが残りにくいため、ストレスフリーに使用できます。スポンジで刃の向きに当たらないように洗い、もち手をかけておけばすぐに乾くのも嬉しいポイントです。
ごきげんポイント
細千切りは包丁では綺麗に切るのは難しいので、簡単にできるのは嬉しい。サラダの彩りや見栄えもアップしそうですね。握りやすい持ち手など、使いやすさも重要です。
商品の詳細情報
京セラ
セラミックスライサー(厚み調節機能付き)CSN-182WHP
専門家が選ぶおすすめポイント
切れ味と耐久性をあわせもつセラミック刃のスライサー
ステンレス鋼に比べて、2倍以上の硬さをもつセラミック刃のスライサーです。厚さ調整は3段階。玉ねぎは0.5mm、きゅうりは1.3mm、パプリカは2mmなど、野菜や料理によって調整できるので便利です。軽い力でスムーズに野菜をカットできます。
プロテクターと厚み調節バーで指を傷つけにくい
漂白除菌ができ、清潔に使えます。「洗浄・収納」に厚み調節バーを合わせると、指が刃先に触れることなくお手入れができます。本体より刃が下がるため、洗浄・収納時に誤って指を切るリスクを軽減できます。使用中に指を切らないよう、プロテクターもセットになっています。切れ味のよさと、使い勝手のよさを両立したスライサーをお探しの方におすすめです。
ごきげんポイント
厚み調整ができると、食材に合わせてカットできるので便利です。耐久性があり、調理器具としては大切な清潔に保てるのが嬉しいポイント。安全設計もあるので安心して使えそうです。
商品の詳細情報
アーネスト
3倍速!トリプルウェーブ ワイド A-77107
専門家が選ぶおすすめポイント
スピーディーにスライスできる3枚刃
トリプルウェーブ ワイドは3枚の刃が搭載され、1枚刃のスライサーよりも1度に3倍量のスライスができます。スライス幅10cmのワイド仕様で、キャベツの半玉サイズに対応。ふわふわの千切りキャベツが手早く完成します。できるだけ調理時間を短くしたい方におすすめです。
大きめの安全ホルダーでさくさくスライス
スライスの薄さは約1mm、スパッと切れる波刃が採用されています。しっかりと食材を捉える大きめの安全ホルダーが付属されるため、スライサーに不慣れな方も軽やかに作業できます。
ごきげんポイント
一度にたくさんの量をスライスしたい時に、3枚刃で一気にできるのは助かりますね。キャベツを楽に千切りできるサイズ感も嬉しいポイント。
商品の詳細情報
貝印
デリコ調理器セット DZ0746
専門家が選ぶおすすめポイント
調理に必要な基本セットが揃う
千切り・ツマ切り・スライス・おろしのスライサーに、ピーラーと安全ホルダーがセットになった多機能タイプです。軽い力で切れるので、料理初心者や包丁使いに不安がある方でも心地よく料理できます。これから調理器具をそろえたい方におすすめです。
コンパクトで収納しやすい
デリコ調理器セットの特徴は、透明のフタがそのまま受け皿になることです。必要なスライサーを取り出すだけで、手軽に使用できます。透明なフタは、取り出すときも見やすく便利です。安全ホルダーやピーラーも一緒に収納できるので、コンパクトにまとめられます。
ごきげんポイント
千切りやスライスなど基本の調理が簡単にできるセットが嬉しい。包丁が少し苦手、という料理初心者の方にも実用的ですね。コンパクトに収納できるのも高ポイント!
商品の詳細情報
OXO
ハンディ スライサー 1119100
専門家が選ぶおすすめポイント
もちやすさとスライスのしやすさを追求
OXOのハンディスライサーは、ハンドルが大きく支えやすい角度になっているのが特徴です。余分な力を込めずに野菜がスライスできます。スライサーの本体は一部透明になっているので、どのくらいの量がスライスできたのかが一目瞭然。使いやすさを求めるなら、OXOのハンディスライサーは外せません。
スライスは3段階!調整メモリですぐに変えられる
OXOのハンディスライサーは、厚さ調整の目盛りがついており、つまみを動かせば、スライサーの厚さを簡単に変えられるように設計されています。きゅうりなどは1mm、じゃがいもは3mmと自在に野菜を切れるのが魅力。料理をより楽しみたい方におすすめです。
ごきげんポイント
スライサーを使うなら持ちやすさは重要です。大きくて持ちやすい角度は使い勝手がとても良さそうです。透明でスライスの量が確認できるのも、使いやすいポイントではないでしょうか。
商品の詳細情報
愛工業
Qシリーズ セット
専門家が選ぶおすすめポイント
カラフルで取り出しやすいコンパクト収納
愛工業のスライサーQシリーズセットは、スライサーの種類ごとに色で分けられています。キッチンが明るくなるだけでなく、必要なスライサーを色で判別できる使い勝手のよいデザインです。受け皿やプロテクターをコンパクトに収納できる縦型スタンドがついているので、狭いキッチンでも使いやすいでしょう。これから一人暮らしをはじめる方におすすめのスライサーです。
滑り止めに水切りと調理のしやすさも追求
付属の受け皿の側面に水切り穴が設けられ、大根おろしの際にでる水分を調節したり、野菜を水切りしたりする際に便利です。底面には滑り止めもついており、使用中に前滑りする心配がありません。プロテクターと一緒に使えば、けがのリスクをより軽減できます。
ごきげんポイント
色分けされたデザインで、キッチンに置いておくだけでもちょっと気分が上がりそうです。縦型の収納も場所を取らず、狭いキッチンの方にもぴったりですね。滑り止めの安定感も使いやすそう。
商品の詳細情報
ベンリナー 万能野菜調理器
ベンリナー No.64 プロフェッショナルシリーズ
専門家が選ぶおすすめポイント
プロ仕様で使いやすさに定評あり
刃を付け替えるだけで、さまざまなスライスができるベンリナーのプロフェッショナルシリーズ。実際に、調理の現場でも使われているスライサーの家庭用です。仕上がりの厚さも、ダイヤルを回して自由自在に変えられます。こだわりの料理を楽しみたい方におすすめです。
滑り止めやひっかけ足でなんでも受け皿にできる
料理によっては、ボールやトレーにそのままスライスしたいときがありますよね。ベンリナーのプロフェッショナルシリーズにはスライサーに滑り止めとひっかけ足がついているので、さまざまな受け皿に対応できます。野菜を移し替える手間を省き、料理時間の短縮にもつながります。
ごきげんポイント
厚さ調整が簡単でプロ仕様なので、料理好きにおすすめできるスライサーですね。滑り止めやひっかけ足が付いていて、ボールやトレーに直接スライスできるので、効率的に洗い物も少なく調理を進められそう。
商品の詳細情報
Tonain
電動野菜スライサー
専門家が選ぶおすすめポイント
多機能な5in1電動スライサーで料理がもっと楽に
粗目や細目のスライス、波状カット、すりおろし用など5種類のステンレス製刃が付属しており、幅広い食材に対応しています。高出力250Wモーターで、野菜のスライスからパン粉やチーズのすりおろしまで簡単にこなせて、料理の幅が広がります。手軽にプロの仕上がりが実現できるので、料理好きにおすすめです。
操作・お手入れが簡単で毎日でも使いやすい
分かりやすい1つの操作ボタンと大きな投入口で、材料の投入もスムーズで使いやすいのも特徴です。また、メンテナンスも簡単で、取り外し可能なパーツは水洗いができるため、毎日手間なく清潔に使いやすいです。収納にも便利なコンパクトサイズで、毎日の調理を楽しくサポートしてくれます。
ごきげんポイント
切り替えできる5種類の刃と強力なモーターで、野菜やチーズもスムーズにカットできて助かります。操作も簡単で、お手入れが楽なので、忙しい日でも気軽に使えるのが嬉しいポイントですね。
商品の詳細情報
山善
Votre 電動スライサー YSLA-Q45
専門家が選ぶおすすめポイント
食材を入れるだけでカットできる電動スライサー
アタッチメントやプレートを付け替えるだけで、5種類のスライスができます。野菜を入れてボタンを押すだけで自動でスライスできるため、手を切る心配もありません。子どもを見守りながら野菜を下ごしらえしたり、子どもの料理のお手伝いに使ったり、誰でも気軽に使用できます。家族みんなで調理を楽しみたい方におすすめです。
洗いやすい・収納しやすい・使いやすいが揃ったスライサー
アタッチメントやプレートは、簡単に取り外して洗えます。受け皿にすべて収納できるので、コンパクトにまとめられます。受け皿は引き出し式で、スライスしたものを簡単に取り出せます。調理をスピーディーに行えますよ。
ごきげんポイント
ボタン一つでスライスができる手軽さが魅力です。手を切る心配がないので、小さなお子さんなど家族と一緒に料理を楽しむきっかけにもなりそう。
商品の詳細情報
編集後記
本記事を担当した専門家より
スライサーは「料理の腕前をあげたい」「野菜をストレスなく切りたい」を叶えてくれる便利アイテム。均一に切るのが苦手でうまく料理ができない人はぜひ活用してほしいキッチンツールです。安全ホルダーを活用すれば、手を切る心配もありません。料理が楽しくなるサポートをしてくれますよ。
本記事を担当した編集者より
スライサーは、料理の手間を減らし、仕上がりの美しさもアップさせてくれる便利な道具ですよね。用途に応じて、手軽さや仕上がりの違いを楽しめます。「下村企販 スゴ切れ 野菜調理器セット」は、スライスや千切りが一つでできて、収納も優れているので日常使いに良さそうです。また、山善の「Votre 電動スライサー YSLA-Q45」は、ボタン一つで自動スライスができ、小さな子どもと一緒に安全に料理を楽しむのに使いたいと思いました。スライサーをつかって効率的に料理を楽しんでください。
スライサーも便利ですが、最近は便利なピーラーもあるので、こちらの記事もぜひチェックしてみてください。プロがおすすめのピーラーを紹介していますよ。
本記事を担当した企画者より
私は最近、貝印のスライサー・ピーラー・キッチンはさみの3点セットを購入しました!それまでは、にんじんや大根などの根菜類の千切りに時間がかかっていましたが、スライサーを手に入れてからは調理時間が圧倒的に短くなって買ってよかったと実感。メーカーによってはピーラーやキッチンはさみなど、他調理器具とのセット販売もあるので、購入前にチェックしてみてほしいです。
我が家は、シンプルカラー・デザインの調理器具で揃えているのでカラフルなアイテムは選びませんでしたが、愛工業Qシリーズ セットみたいにスライサーの種類によって色分けされているものも使いやすそうでいいなと思いました。