日本人の主食の中心は今も昔もお米です。2022年に日本生活協同組合連合会が行った調査※では、94.4%の人が1日に1回はお米を食べると回答しています。ほぼ毎日食べるからこそ、「もっと美味しく炊きたい」と思う人も多いのではないでしょうか。しかし、いざ炊飯器を選ぼうとすると、価格が1万円以下のものから10万円を超えるものまで幅広く、何を基準に選べば良いか迷ってしまいますよね。
そこで今回は、家電製品アドバイザーの筆者がおすすめする炊飯器10商品を厳選して紹介します。あわせて、加熱方式の違いによるメリット・デメリットや、選び方のポイントも徹底解説していますので、ぜひ参考にしてください。
あなた好みのお米が炊ける炊飯器で美味しいご飯を食べて毎日をハッピーに過ごしましょう。
※ 日本生活協同組合連合会「お米についてのアンケート調査1日に1回お米を食べている人は94.4%。米を選ぶ理由1位は「習慣になっているから」。」
更新情報
・「炊飯器のおすすめ10商品|家電のプロが厳選!選び方のポイントも徹底解説#炊飯器」を公開しました。:2024年9月27日(金)
好みのご飯が炊ける!加熱方式の違いと各メリット・デメリットを解説
家庭用の炊飯器は主に「マイコン式」「IH式」「圧力IH式」の3つの加熱方式に分かれます。加熱方式の違いで炊き上がるご飯の特徴も異なるため、違いをしっかり押さえておきましょう。ここでは、各加熱方式のメリット・デメリットを解説します。
マイコン式
内釜の底にあるヒーターで加熱する方式です。メリットは比較的安く購入できる点で、1万円以内で購入できる商品もあります。デメリットは底部分のヒーターのみで加熱するので、内釜全体に熱が伝わりづらく、炊きムラが起こりやすいことです。
IH式
IHコイルを使い、電磁波を発生させることにより、内釜自体を発熱させる方式です。メリットは内釜全体を効率良く加熱するので、炊きムラを軽減できることです。加熱速度が速く、かためでしゃっきりとしたご飯が炊き上がります。デメリットは、内窯が高い火力に耐えられるように、金属などを重ねてつくられているので、マイコン式に比べると少し重量が増える傾向にある点です。
圧力IH式
IH式の加熱方法に圧力を加えた方式です。メリットは、圧力をかけて高火力で一気に炊き上げるので、芯までしっかり熱が入り、お米本来の旨みや甘みを引き出せることです。炊き上がりは柔らかく、もちもちとした食感になります。また、各社の上位モデルで採用されている方式なので、炊き分け機能や調理機能など、便利な機能を搭載している製品が多いことも特徴です。デメリットとしては、マイコン式やIH式に比べて価格が高い傾向にある点があげられます。
毎日食べるご飯なので、できるだけ美味しく食べたい!
でも価格も重要なポイントです。予算と求める機能を事前に決めておくと選びやすそうですね。
人気炊飯器メーカー別の特徴
各メーカーの炊飯器には、それぞれ独自の特徴があります。以下で、人気の炊飯器メーカーとその特徴を詳しく見ていきましょう。
象印マホービン(ZOJIRUSHI)
象印マホービンは炊き分け機能が充実していて、もちもちとした柔らかめの食感から固めのしゃっきりとした食感まで好みに合わせやすい点が人気のメーカーです。特に最上位モデルでは、かまどの火のゆらぎを再現した「炎舞炊き」という特許技術を採用し、旨みと甘みが際立つお米が炊けます。また、幅広い製品ラインナップを揃えているため、自分好みのモデルを見つけやすいのも特徴です。
タイガー魔法瓶(TIGER)
タイガー魔法瓶は内釜に採用している「土鍋釜」が人気のメーカーです。「土鍋釜」は蓄熱性と遠赤効果が高く、土鍋で炊いたようなふっくらとした弾力があるご飯が炊けます。さらに、土鍋の泡をいかした炊き方によりお米の表面を傷つけにくく、粒立ちの良いご飯に仕上がります。
パナソニック(Panasonic)
パナソニックはやわらかくて甘みのあるご飯が炊けることが人気のメーカーです。特に、特許を取得した「おどり炊き」を採用した製品は、一気に圧力を抜いて勢い良く沸騰を起こす「可変圧力」と「大火力」技術で、美味しさが際立つお米が炊き上がります。2023年には自動計量できる炊飯器も発売され、使い勝手が良く多くのユーザーから支持されています。
三菱電機(MITUBISHI)
三菱電機はしゃっきりとかためな食感のご飯が炊けるのが人気のメーカーです。同社は圧力IH式をつくっていません。その理由は、本来かまど炊きの工程では圧力をかけることはなく、圧力をかける方式は不自然という思いがあるからです。かまどをお手本にした自然な炊き方で、お米一粒一粒を保水膜が包み込み、かまどで炊いたような美味しさと弾力のある粒感を再現しています。
東芝(TOSHIBA)
東芝は保温性能の高さが人気のメーカーです。同社の炊飯器では内釜を密閉して真空にする技術が採用されています。内釜を真空状態にすることで、酸化によるお米の黄ばみや水分の蒸発を防ぐ効果があり、最大40時間の長時間保温ができます。また、真空技術はお米の吸水力を高め、甘みのあるご飯が炊ける効果もあります。
日立(HITACHI)
日立は京都の米料亭である八代目儀兵衛も認めた甘みと粒立ちが人気のメーカーです。内釜には発熱性・伝熱性・蓄熱性に優れた「沸騰鉄釜」やIH発熱効率が高い「黒厚鉄釜」を採用し、炊きムラを抑えつつ、お米一粒一粒に均等に熱を伝えます。また、独自の圧力とスチーム技術を採用した「ふっくら御膳」シリーズは、浸し・大火力・高温蒸らしを行い、土鍋釜で炊いたような美味しさを引き出します。
アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA)
アイリスオーヤマはコスパのよさが人気のメーカーです。他社だと5万円以上の比較的高価格になる圧力IH式も、2万円前後で購入できる製品もあります。また、同社の炊飯器は水分量を多く含んだやわらかめのご飯が炊けるのも特徴で、お米の銘柄ごとに適した水量を量る機能も搭載されています。
メーカー毎にそれぞれ特徴があるんですね。人気の有名メーカーの中から選べば間違いなさそうです。
炊飯器の選び方
炊飯器を選ぶ際に必ずチェックしておきたい「5つのポイント」をご紹介します。
1.容量で選ぶ
まずは容量をチェックしましょう。一般的な目安として、1人暮らし〜2人暮らしは3.5合以下、3人家族〜5人家族は5合〜5.5合、6人家族以上は1升が推奨されます。ただし、これはあくまで目安なので、各ご家庭の食生活に合わせて選びましょう。たとえば、4人家族でも1日3食お米を食べるなら、1升炊きで朝に炊飯して、夜まで保温する方が便利です。逆に、6人家族でもお米を食べるのは夕食だけであれば5.5合炊き以下の炊飯器の方が良いかもしれません。
大容量の炊飯器は便利に思えるかもしれませんが、それはおすすめしません。容量の大きな炊飯器で少量のお米を炊くと、空間が空き過ぎて美味しいご飯が炊けないため、注意しましょう。普段から少量しか炊かない方はタイガー魔法瓶の「一合料亭炊き」など、少量のご飯を美味しく炊くための機能を備えた炊飯器を選ぶのもおすすめです。
2.予算に合わせて加熱方式を選ぶ
炊飯器の価格は、主に加熱方式や付属機能によって異なります。特に、加熱方式の違いはご飯の美味しさに大きく影響するため、慎重に選ぶことが重要です。加熱方式ごとの値段の目安は次の通りです。
- マイコン式:1万円以下〜2万円
- IH式:2万円から7万円
- 圧力IH式:4万円から15万円
自分の予算と好みの炊き上がりに合う加熱方式を探してみましょう。
また、固さの炊き分け機能やお米以外の調理ができる機能、アプリと連動して遠隔操作できる機能など、さまざまな便利機能が搭載されていると価格も高額になる傾向にあります。家庭に必要な機能をあらかじめチェックしておきましょう。
3.炊き上がりの食感で選ぶ
炊き上がりの食感は、ご飯を美味しいと感じる要素の1つです。「かため」「柔らかめ」「もちもち」「しゃっきり」「ふっくら」「粒立ちが良い」など、美味しいと感じる食感は人それぞれ違います。
また、合わせる料理によっても美味しく食べられる食感が異なります。たとえば、カレーには「しゃっきりとしたかため」のご飯だと、カレーのとろみがしっかりと染み込んで美味しく食べられます。また、おにぎりには「粒立ちが良くふっくらとした」ご飯、焼き魚やおみそ汁などの和食のおかずには「もっちりとした柔らかい」ご飯が向いています。自分好みや料理に合った食感が再現できる炊飯器を選びましょう。
4.内釜の素材で選ぶ
内釜の素材はお米の美味しさを決める重要な要素です。炊き上がりまでの時間や本体の重さにも関わってきます。ここでは主な素材と採用しているメーカーを紹介します。
鉄(主に象印マホービン、日立で採用)
加熱する時に効率良く熱を伝えられるので、早く炊き上がります。炊きムラが少ないのも特徴です。デメリットは他の素材に比べると重く、お手入れが大変な点です。
土鍋(主にタイガー魔法瓶で採用)
蓄熱性が高く、じっくりと火が通るのでふっくらとした粒立ちの良いお米が炊けます。デメリットは耐久性が低く、ぶつけたり落としてしまったりすると破損してしまう恐れがあることです。土鍋タイプを選ぶ際は、内釜の保障についてもしっかりと確認した方がよいでしょう。
炭(主に三菱電機で採用)
熱伝導性が高く、遠赤外線効果も高いのでムラなくお米を炊けます。お米の旨みを閉じこめながら短時間で加熱可能です。土鍋釜と同様に耐久性が低く、障害物にぶつけたり落としてしまったりすると破損してしまうリスクがあります。
銅(主に東芝、アイリスオーヤマ、Panasonicで採用)
熱伝導性が高く、時短で炊飯可能です。炊きムラも抑えられて美味しいご飯が炊けます。デメリットは長く使用していると表面のメッキが剥がれやすくなる点です。
ダイヤモンド(主にPanasonic、東芝で採用)
熱伝導性や蓄熱性に優れます。素早く美味しいご飯が炊けます。軽量で耐久性も高いので気軽に内釜を洗えます。デメリットは他の素材に比べて本体価格が高い傾向にあることです。
5.使い勝手のよさで選ぶ
毎日使う炊飯器だからこそ、少しでも使い勝手の良い製品を選びましょう。ここでは便利な機能など、使い勝手のよさのポイントを3つ紹介します。
IoT技術でスマホと連携
近年、身の回りのあらゆる家電で、ネットにつながるIoT技術を搭載した機器が販売されてます。IoT家電は自宅のWi-FiやBluetoothでネットワークに繋がり、スマホから操作指示ができるなど、暮らしを豊かにする便利なアイテムです。炊飯器でも、外出先からスマホで炊飯の予約やキャンセルができる機能が搭載された機種が発売されてます。タイガーの上位モデルでは、スマホで1週間の炊飯履歴やお買い物の時にお米の残量を確認できる機能も備わってます。
炊き分け機能
お米の種類やメニューによって、火加減や炊飯時間を炊き分けてくれる機能です。たとえば、玄米や雑穀米などは白米と同じように炊くと硬くなります。またカレーをつくる場合には、ご飯はかための方がなじみます。お米の種類やメニューに合わせて炊飯をしてくれる便利な機能です。最近では、お米の銘柄に合わせて炊き分けてくれる機能も人気があります。
お手入れのしやすさ
炊飯器は水蒸気やお米に含まれるデンプン質が、内釜や内蓋に付着してしまい雑菌が溜まってしまいます。毎日使う炊飯器なので、お手入れのしやすさは重要です。内釜がダイヤモンドでコーティングされている炊飯器は、軽くて耐久性も高いので内釜をそのまま洗えます。また、内蓋を外して丸洗いできたり、蒸気ぶたが無くパーツが内釜と内蓋だけの炊飯器も増えています。炊飯器を衛生的に使うために、お手入れのしやすさは必ずチェックしましょう。
同じお米でも、炊飯器によって炊き上がりに違いがあるのが分かります。欲しい機能も考えながら、自分や家族の好みに合わせて選ぶのが良さそうです。
炊飯器のおすすめ10商品
ここからは家電製品アドバイザーである筆者が、おすすめの炊飯器を10商品紹介します。おうち時間がもっとごきげんになりそうな商品を厳選しましたので、ぜひ参考にしてみてください。
本記事で紹介する商品一覧
【2合|IH式】Panasonic(パナソニック)
自動計量IH炊飯器 SR-AX1
専門家が選ぶおすすめポイント
お米と水の計量・投入から炊飯まで全自動
お米と水を入れてキッチンに置いておき、後はスマホで予約するだけで簡単に炊飯できます。便利な上に、お米と水の適切な分量を自動計量して炊くので、美味しいご飯ができ上がります。
また、遠隔で予約解除もできるため、朝に炊飯予約をしたけれど仕事の同僚との飲み会などで、急な外食が入った時にも無駄にすることなく対応できます。1人暮らしや夫婦共働きの方、帰宅時間が変わりやすい方におすすめです。
食卓にそのままもち運べるおひつ釜が便利
おひつ型の釜を搭載しているので、炊飯後にそのまま食卓にもち運べます。コンパクトでもちやすく底が低く設計されているので、お米をよそうのも楽チンです。内釜と蓋を洗えばお米と水をセッティングするだけですぐに使える親切な設計です。毎日のおうち時間を有意義に過ごしたい方や家事の時短をされたい方には嬉しい機能ではないでしょうか。
ごきげんポイント
お米と水を自動計量してくれる炊飯器があるとは知りませんでした。2合なので大家族には向かないかもしれませんが、忙しい方や手間を省きたい方にはぴったりですね。
商品の詳細情報
【3合|マイコン式】シャープ
KS-CF05B
専門家が選ぶおすすめポイント
多彩な調理メニュー
玄米や雑穀米などを美味しく炊き分ける機能や、パンを調理する機能があります。低予算でも炊飯性能や調理メニューにこだわりたい方や、健康志向の方におすすめです。おいそぎ炊飯機能も搭載しており、ご飯を炊き忘れてしまった日にもすぐに炊飯できて便利です。
シンプルで操作しやすいデザイン
シンプルで操作性の良い天面操作と、使用時のみ浮き上がるLED表示など、使いやすさにこだわっている商品です。また、内釜はお米をそのまま洗えるようにWコーティングが施されており、お手入れがしやすく、取っ手も付いているので持ち運びも楽にできます。
ごきげんポイント
シンプルな炊飯器を探している方におすすめです。玄米や雑穀に加えパンも調理できるのも嬉しいポイント。
商品の詳細情報
【3合|圧力IH式】アイリスオーヤマ
KRC-PC30
専門家が選ぶおすすめポイント
コスパ最強の3合圧力IH
美味しいご飯を食べたいけれど、予算を抑えたい1人暮らしや2人暮らしの方にぴったりの炊飯器です。もっちりふっくらと炊き上がる圧力IH式がお手頃価格で購入できます。1.25気圧で釜内部を一気に高温に上げて炊飯することで、柔らかく粘りのあるもちもち食感に仕上げてくれます。
銘柄炊き分けメニューやカロリー計算機能が嬉しい
主要40銘柄に対応した炊き分けメニュー「銘柄量り炊き」が人気です。炊飯量と銘柄に合わせて適した水量を測るセンサーを搭載しているため、対応する銘柄のお米をベストな状態で炊き上げ、お米の美味しさを引き出してくれます。また、よそったご飯の量から推定のカロリーを表示する機能も搭載しているので、ダイエット中やカロリーが気になる方にもおすすめです。
ごきげんポイント
以前いろいろなお米の銘柄を試していた時に、同じようにたいても固くなったり柔らかすぎたりすることがありました。適した水量を測るセンサーを搭載しているとは驚きです。
商品の詳細情報
【3合|IH式】バーミキュラ
ライスポッド ミニ RP19A
専門家が選ぶおすすめポイント
メイド・イン・ジャパンの鋳物ホーロー鍋
バーミキュラは老舗町工場の「愛知ドビー」が培った、鉄を溶かして形をつくる「鋳型」とその鉄を精密に削る「精密加工」の技術をいかした、純国産の鋳物ホーロー鍋のメーカーです。
ライスポットは鋳物ホーロー鍋と専用のヒーターを組み合わせた独自スタイルの炊飯器で、熱伝導・遠赤外線加熱・蒸気対流の効果で熱を鍋内に均一に伝えることで、お米本来の良い香りや素材の旨みを引き出します。炊き上がりは粒立ちの良いモチっとした食感で、冷めても美味しいと評判です。
従来の5.5合炊きの性能はそのままに、軽量コンパクト化された3合炊きが人気です。他のメーカーの最上位モデルは5.5合炊き以上が多いので、3合炊きで美味しいご飯にこだわりたい方にはおすすめです。
素材の旨みを引き出す無水調理や低温調理が人気
炊飯だけではなく、素材の旨みを活かしてさまざまな料理に挑戦したい方におすすめです。精密技術でつくられた蓋と鍋の本体との間には、紙一枚さえ入らない程の密閉性があり、カレーやスープなどの無水調理もワンタッチで簡単につくれます。無水調理は少量の調味料でも素材の旨みや甘みを引き出してくれるため、ヘルシーに仕上がるのが特徴です。
さらに、温度が細かく設定できることも魅力です。30℃〜95℃まで1℃単位で設定できるので、ローストビーフのように繊細な火加減が必要な低温調理も楽しめます。
ごきげんポイント
純国産の鋳物ホーロー鍋で、炊き上がりにこだわりたい方におすすめです。見た目もおしゃれで、炒め物や無水調理ができるのも高ポイントですね。
商品の詳細情報
【5.5合|圧力IH式】象印
炎舞炊き NW-FB10
専門家が選ぶおすすめポイント
かまどの炊き方からヒントを得た”炎舞炊き”で際立つ甘み
象印 NW-FB10は、もちもちとした柔らかい食感と甘みの強さが人気の「炎舞炊き」シリーズの炊飯器です。甘みの秘訣は特許技術を用いた唯一無二の炊き方にあります。炎舞炊きは6つのIHヒーターが縦横の対流をつくり、お米が激しく舞うように炊き上がることで、お米の甘みの元であるでんぷん質が剥がれてより早く甘みに変わります。
ご飯は本来おかゆぐらいまで煮れば甘みが出ますが、食感がないと美味しく感じられません。しかし、炎舞炊きではお米の弾力や食感を残しながら、長時間煮たようなお米の甘みを引き出します。
”我が家炊き”で自分好みのご飯をインプット
「我が家炊き」という機能をONにすると、食べたご飯の感想を入力できるようになります。炊飯器がその情報を自動解析し、自分好みの食感に調整してくれます。121通りの炊き方があり、どのご家庭でも好みに近い食感が再現できるでしょう。
同じ銘柄のお米でも産地や気候によって、食感は微妙に変わります。そのため、象印は銘柄ではなく、家庭の好みに合わせて炊き分ける機能を重視しています。自分や家族の好みの食感にうまく炊けないと感じている方におすすめです。
ごきげんポイント
ワンランク上のご飯を食べたい方にぴったりの炊飯器です。価格は10万円前後と高めではありますが、毎日の美味しいご飯を食べられると、食事時間の幸せ度がちょっと上がりそう。
商品の詳細情報
【5.5合|圧力IH】タイガー
土鍋ご泡火炊き JRX-T100
専門家が選ぶおすすめポイント
本物の土鍋で炊いたような弾みのあるふっくらしたご飯
内釜に採用された「本土鍋」が最大の特徴です。土鍋で炊いたご飯のように弾力のあるふっくらしたご飯が炊けます。土鍋の大火力と遠赤効果で、お米の甘さと旨みも引き出します。さらに土鍋ならではの細やかで優しい大量の「泡」がお米を包み込んで表面を守り、旨み成分であるデンプンを閉じ込めます。土鍋で炊いた本格的で美味しいご飯が食べたい方はチェックしましょう。
スマートフォンと連動した便利機能
スマホと連動した便利機能が人気です。たとえば、外出中に遠隔で炊飯予約の時間を変更したり、1週間の炊飯履歴や炊いたお米の総カロリーを確認できたりする機能があります。さらに、お米の残量を確認することもできるため、お買物時にお米の残量が気になった場合にもスマホで簡単にチェックできて便利です。
ごきげんポイント
今は炊飯器も、遠隔でスマホから操作できる時代なんですね。私も外出中に、予約時間を少し早めたいなと思う時がたまにあります。カロリーが確認できるのも嬉しい機能です。
商品の詳細情報
【5.5合|圧力IH】Panasonic
可変圧力IHジャー炊飯器 SR-V10
専門家が選ぶおすすめポイント
素人でも匠が炊いたご飯を再現”ビストロ匠技AI”
パナソニックの中でも高機能な調理家電で有名な、Bistroブランドを冠した初の炊飯器です。
旅館や料亭で出てくるご飯が贅沢で美味しいのは、職人が銘柄、地域、天気、含水量、炊いている時の様子などを五感で感じて、水の量や炊き時間を微調整するからです。そんな匠の技を再現するのが「ビストロ匠技AI」です。お米の状態をセンサーで検知し、約9,600通りの炊き方からより良い方法を選んでくれます。そのため、素人でも匠が炊いたような美味しいご飯を楽しめます。
洗練されたフォルムと軽量コンパクトで使い勝手がよい
シンプルで飽きの来ない丸形のフォルムや高級感のある質感がキッチンになじみ、親しみやすい印象を与えてくれます。また、特筆すべきは従来品(SR-VSX101)と比べて体積・質量ともに約2割減と、軽量コンパクトになっていることです。
さらに、内釜はダイヤモンド竃釜が使用されているため耐久性が高く、釜の中で洗米もできます。重さも軽量で洗いやすく、ふたはワンタッチで外して食洗機でも洗えるなど、お手入れのしやすさも魅力の1つです。
ごきげんポイント
設定などしなくても、センサーで最適な炊き上がりを選んでくれて、一粒一粒が美味しく炊ける炊飯器だそうです。見た目もシンプルで洗練されており、おしゃれなキッチンにもよくなじみます。
商品の詳細情報
【5.5合|IH式】三菱電機
蒸気レスIH NJ-XSC10J
専門家が選ぶおすすめポイント
炭の力をいかした大火力と圧力を加えない炊き方
三菱電機 蒸気レスIH NJ-XSC10Jは、お米本来の粒感を残して、しゃっきりとかための食感に炊き上げるのが特徴です。三菱電機のこだわりは圧力を加えないことです。蒸気をタンクで水に戻す「蒸気密封うまみ炊き」でふきこぼれを抑え、熱を入れ続ける「連続沸騰」の特許技術で、蒸気と旨みを分解し、その旨みをご飯へ還元します。
置く場所を選ばない蒸気レス構造
炊飯器から蒸気が出ない蒸気レス構造が人気です。高温の蒸気に触れる危険を防いでくれるので、小さなお子さんがいる家庭でも置き場所を気にせずに使用できます。また、蒸気が出ないのでニオイも気にならず、棚の中にも収納できるのでスペースの有効活用にも繋がります。
ごきげんポイント
炊飯器を購入すると意外と悩むのが置き場所です。蒸気が出ないのは安全面はもちろん、置く場所も広がりそう。
商品の詳細情報
【1升|圧力IH式】象印
圧力IH炊飯ジャー NW-YA18
専門家が選ぶおすすめポイント
コスパの良い大容量圧力IH
家族みんなで美味しいご飯を食べたいけれど、上位モデルは高くて手が出ないという方におすすめの、美味しく炊けてコスパも良いバランスの取れた1台です。発熱効率の高い鉄をコーティングした「黒まる厚釜」で炊きムラを抑え、大火力で甘みを引き出し、ふっくらもちもちとした美味しいご飯が炊けます。
30時間の保温性能でいつでもほかほかご飯が楽しめる
保温性能が高いことも魅力の1つです。「うるつや保温機能」でもっとも適した火加減で温度調整できるので、水の蒸発を抑え長時間美味しい状態を保って保温できます。そのため、家族で食事のタイミングが異なる家庭や、1日3食ご飯を食べる方には特におすすめです。
ごきげんポイント
私も一度に多めに炊いて、保温したり冷凍したりするのですが、美味しさは少し減るなと感じます。保温性能が高く、美味しい状態を保てるのは良いですね。
商品の詳細情報
【1升|マイコン式】タイガー
JBH-G182
専門家が選ぶおすすめポイント
お手頃価格で購入できる大容量のマイコン炊飯器
6人以上の家族におすすめの1升サイズで、リーズナブルな価格で購入できるマイコン炊飯器です。お手頃な価格帯とはいえ、内釜には遠赤外線効果の高い「黒遠赤厚釜」を採用し、炊きムラを抑えてふっくらとしたご飯が炊けます。
また、調理メニューが充実しており、ビーフシチューなどの煮込み料理も得意です。高温で煮込み始めてから、温度を下げて煮込み続ける調理モードを搭載しているため、味がしっかり染みた美味しいおかずが簡単につくれます。
シンプルで使いやすいデザインと省電力機能
シンプルで使いやすいデザインも人気です。ボタンの数が少なく、誰でも簡単に扱えるので、普段調理をしない方が炊飯する場合にもおすすめです。また、省エネ性の高い「エコ炊きメニュー」を搭載しているので、毎日の炊飯の電気代を抑えながら美味しいご飯を楽しめます。
ごきげんポイント
低価格で大容量がポイントの炊飯器です。シンプルな機能でよいからコストを抑えて一度にたくさん炊きたいという方にぴったりではないでしょうか。
商品の詳細情報
編集後記
本記事を担当した専門家より
今回はおすすめの炊飯器を10商品紹介しましたが、いかがだったでしょうか。炊飯器は種類が多く価格差も特徴も千差万別なので、もっとも選ぶのが大変な調理家電と言っても過言ではないと思います。今回の記事をご覧いただいて、少しでも購入のヒントになったら嬉しいです。ご自身のお口やライフスタイルに合った炊飯器を選んで、毎日のお食事時間を少しでもハッピーに過ごしてください。
本記事を担当した編集者より
炊飯器は価格も機能も幅広く、同じ銘柄であっても炊き上がりに違いがあることがわかりました。私はほとんど毎日ご飯を炊くので、自動で美味しく炊けて手入れもしやすい「Panasonic SR-V10」が気になりました。予算があれば思い切って「象印 NW-FB10」も試してみたいです。
最近では炊飯器を使って料理をする方も多いので、機能面や手入れのしやすさを重視するか、シンプルでも炊き上がりに重きをおくかによって選びやすくなりそうです。
美味しいお米にこだわる人は、炊飯器だけでなく、お米の保存方法も知っておくと便利ですよ。米びつを使うことで酸化や湿気、臭いからお米を守ることができるとご存知ですか?専門家が紹介するおすすめの米びつの記事をぜひチェックしてみてください。
本記事を担当した企画者より
炊飯器と一口でいってもこんなにたくさんの機能・性能があるんだと改めて驚きました…!少し前に我が家も炊飯器を、アイリスオーヤマ RC-PDA50に買い替えましたが、お米の銘柄によって最適な炊飯をしてくれる点がお気に入りです。ただ、最近家族が使っている別メーカーの高級モデルの炊飯器で炊くごはんの美味しさを知ってしまったので、次に購入する際は予算を上げて今よりちょっといい商品を探してみようと思っています。