ニキビ対策では、ニキビの原因となる生活習慣やスキンケアを見直すことが重要です。皮脂が過剰に分泌されたり毛穴が詰まったりすると、ニキビの原因菌が増殖してニキビができたり悪化したりすることがあります。
この記事では、ニキビの原因や対策方法、スキンケアについて解説します。ニキビ対策についての理解を深め、ぜひ健やかな肌を保つための参考にしていただけたら幸いです。
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更新情報
・「ニキビ対策の方法・スキンケアを紹介 #ニキビ #対策」を公開しました。:2025年6月10日(火)
ニキビの原因
ニキビは思春期にできるものと成人期以降にできるものがありますが、いずれも皮脂やアクネ菌、毛穴の詰まりなどが原因で発生します。ここでは、ニキビの原因について詳しく解説します。
皮脂
皮脂が過剰に分泌されるとニキビの原因になることがあります。
本来、皮脂は肌の乾燥を防ぎ、バリア機能を維持するために適量分泌されています。しかし、ホルモンバランスや生活習慣の乱れ、誤ったスキンケアによる乾燥などによって過剰に分泌されることがあります。
そのため、ホルモンバランスが変化する思春期には皮脂の分泌量が増え、思春期ニキビができやすくなることがあります。皮脂を分泌する皮脂腺は鼻やTゾーンに多く存在するため、思春期に鼻やTゾーンにニキビができてお悩みの方もいるでしょう。
アクネ菌
アクネ菌が増殖することもニキビの原因になります。
アクネ菌は健康な人の肌にも存在する「常在菌」の一種で、皮脂を栄養としています。特に酸素の少ない環境を好むため、毛穴の深い所に生息していることも特徴です。
アクネ菌は皮脂を餌として増殖し、餌となった皮脂は分解されて肌に炎症を起こし、ニキビを発生させることがあります。
さらに、アクネ菌は「ポルフィリン」という物質を産生します。ポルフィリンに紫外線が当たると、活性酸素を発生させ、皮脂を酸化させるので、悪循環に陥ることもあります。
毛穴の詰まり
過剰な皮脂や古い角質によって毛穴が詰まることもニキビの原因になります。
肌は約28日周期で新しい細胞に入れ替わる「ターンオーバー」によって健康に保たれています。しかし、生活習慣の乱れやストレスなどによってターンオーバーが乱れ、垢として剥がれるはずだった細胞が角質として肌に残り、毛穴を詰まらせることがあります。
古い角質や過剰な皮脂で毛穴が詰まると、アクネ菌が増殖してニキビの原因になることがあります。
ニキビ対策のための生活習慣
ニキビを防ぐには、過剰な皮脂やアクネ菌の増殖、毛穴の詰まりを防ぐために生活習慣を見直すことが重要です。ここでは、ニキビ対策のための生活習慣を3つ紹介します。
バランスの取れた食生活
ニキビを防ぐにはバランスの取れた食生活を心がけることが重要です。
皮膚の細胞の材料となるタンパク質の他、ビタミンやミネラルは肌の代謝機能をサポートすることが期待できます。ビタミンやミネラルは特に野菜に多く含まれるため、普段野菜を食べることが少ないという場合には意識的に取り入れるようにしましょう。
ニキビ対策におすすめの栄養素には、牛肉や豚肉のレバー、ウナギやアユなどに多く含まれるビタミンB2や、イワシやバナナなどに多いビタミンB6、レモンやキウイなどに含まれるビタミンCなどがあげられます。これらの食材を意識しつつ、バランスの良い食事を心がけて、ニキビを防ぎましょう。
また、脂質の摂り過ぎはニキビの原因になることもあるため、脂の多い肉類の食べ過ぎには注意しましょう。また、スナック菓子や甘いスイーツ、ジャンクフードの他、白米やアルコールなど糖質の多いものもニキビを引き起こすことがあるため食べ過ぎないようにしましょう。
適度な運動
適度な運動を心がけることでニキビ対策に役立ちます。
血流が悪くなると、血液が運ぶ酸素や栄養素が肌へ届きにくくなり、ターンオーバーが乱れる原因になります。また、体内の老廃物の排出を妨げる原因になることもあり、ニキビができやすくなることがあるのです。
そのため、適度な運動を心がけ血流をよくすることが重要です。血流がよくなると、肌に重要な酸素や栄養素が届いてターンオーバーの周期が整い、代謝が促進されて老廃物も排出されやすくなります。
ウォーキングやジョギング、ヨガなどの有酸素運動を習慣にすることで、ターンオーバーだけでなく自律神経やホルモンバランスも整い、健康な肌を保つことが期待できるでしょう。
十分な睡眠
ニキビ対策には十分な睡眠を心がけることも重要です。
睡眠中には「成長ホルモン」が多く分泌されます。成長ホルモンはターンオーバーを正常に保つ作用があり、健康な肌を保つ上で重要な役割があります。
しかし、睡眠不足の状態が続くと、成長ホルモンの分泌量が減少してターンオーバーや自律神経を乱す恐れがあります。その結果、古い角質が残りやすくなったり皮脂が過剰に分泌されたりしてニキビの原因になることがあるのです。
ニキビを防ぐためには十分な睡眠時間を確保することが重要ですが、現代人は忙しく、十分な睡眠時間を取ることができないという人もいるでしょう。
近年では、入眠後3時間程度に成長ホルモンが多く分泌されることが分かってきました。そのため、単に睡眠時間を多くするだけでなく、入眠後3時間あたりで深く眠ることが重要と考えられています。
就寝前はスマホやパソコンなどのブルーライトを避けるようにしたり、ゆっくり入浴してリラックスして過ごしたりすることでよく眠れるでしょう。
ニキビ対策のためのスキンケア
ニキビ対策にはスキンケアも欠かせません。ここでは、ニキビを防ぐためのスキンケアについて詳しく解説します。
肌を清潔に保つ
ニキビ対策には肌を清潔に保つことが重要です。
メイク汚れや古い角質、皮脂などが肌に残っていると、毛穴が詰まり、ニキビができやすくなります。また、汚れた手でスキンケアを行うと、雑菌によってニキビを悪化させる恐れもあるため注意が必要です。
スキンケアを行う際は、洗顔前に必ず手を洗うようにしましょう。メイクをしているのであれば洗顔前にクレンジングを行い、メイク汚れを乳化させてしっかりと取り除くことも重要です。洗顔料はよく泡立てて肌の上で優しく転がすようにすると汚れが浮いて落ちやすくなります。
肌に負担をかけない
ニキビ対策には肌に負担をかけず優しくケアすることも重要です。
洗顔時に汚れを落とそうと肌をこすったり過度に洗浄し過ぎたりすると、肌のもつ防衛反応によって角質が厚くなることがあります。角質が厚くなることで、ニキビにつながることもあるため、注意が必要です。
洗顔は手で肌を擦らず、肌の上で泡を転がすように優しく行うことが重要です。また、化粧水や乳液、美容液などを付ける際も、手のひら全体で顔を包むようなイメージで行うようにしましょう。
十分に保湿する
ニキビ対策には十分な保湿も重要です。
ニキビを予防するには保湿を控えた方がよいのではないかと考える方もいるかもしれません。しかし、肌が乾燥すると、皮脂が過剰に分泌されることがあります。また、バリア機能が低下して防衛機能が働き、角質が厚くなることもあります。
肌が十分にうるおっていると、角質も柔らかくなります。そのため、しっかりと保湿して肌をすこやかに保つことが重要です。クレンジングや洗顔を終えたら速やかに保湿をし、乳液などでうるおいを逃がさないようにしましょう。
ニキビ肌に合ったスキンケアの選び方
ニキビを繰り返しがちな場合は、ニキビを考えた処方のものや、ニキビ対策の有効成分を配合した医薬部外品を選ぶことがおすすめです。
油分の多いスキンケアは、アクネ菌の餌になり、ニキビを悪化させる恐れがあります。そのため、成分表示で油分が前の方に書かれていないものを選ぶことをおすすめします。
ニキビ肌に配慮してつくられたスキンケア商品の一つに「ノンコメドジェニック」として販売されているものがあります。
ノンコメドジェニックとはコメド(初期段階のニキビ)を起こしにくいよう設計されている製品です。すべての方にニキビが起こらないわけではありませんが、ニキビ肌にお悩みの場合には、ノンコメドジェニックのものを選んでみるとよいでしょう。
また、ニキビを防ぐ有効成分として、殺菌成分の「イソプロピルメチルフェノール」や「サリチル酸」、抗炎症成分の「アラントイン」や「グリチルリチン酸ジカリウム」などを配合した医薬部外品があります。
肌の状態に合わせ、油分の少ないものやノンコメドジェニックのもの、有効成分が配合された医薬部外品を選ぶとよいでしょう。
まとめ
今回は、ニキビの原因やニキビ対策のための生活習慣、スキンケアについて解説しました。
ニキビは過剰に分泌される皮脂やターンオーバーの乱れなどが原因で発生します。そのため、生活習慣やスキンケアを見直してニキビのできにくい肌へ整えることが重要です。
バランスのよい食生活や適度な運動、質のよい睡眠を習慣にし、スキンケアにも気を配って、ニキビのできにくい肌を目指しましょう。